名古屋学芸大学 防災・減災お役立ちガイド デジタルブック

15 災害時要配慮者等へも心くばり 災害時要配慮者(一人暮らしや寝たきりなどの高齢者、身体的、知的な障害を有する人など) に対する援助も必要です。災害が発生した場合、情報把握、避難、生活の確保などの活動を、的 確かつ迅速に行いにくい立場に置かれてしまいます。私たち一人ひとりがお互いに協力しあい、 地域が一丸となって積極的な支援を行えるよう心がけましょう。 高齢者・傷病者 ●援助が必要なときは、複数の人で対応する。 ● 急を要するときは、ひもなどで背負い安全な場所まで避難する。 肢体の不自由な人 ● 車いすは、階段では必ず 2 人以上、できれば 3 ~ 4 人で援助する。 ● 上がるときは前向きに、下がるときは後ろ向きにして恐怖感を与えないよ うに。 ● とっさの脱出、避難の際に要支援者 1 人に対して、支援者が 2 人以上いる とは限らない。ひもなどで背負い、支援者の両手は自由がきくようにする。 耳が不自由な人 ●話をするときはまっすぐ顔を向け、口はなるべく大きく動かして話す。 ●筆談 ( 筆記法 ) は手のひらに指先で文字を書くやり方でもよい。 目の不自由な人 ●杖や杖を持った手をひっぱったり、後ろから押したりしない。 ●半歩前に立ち、ひじの上を軽く持ってもらい、ゆっくり歩く。 ● 方向や目の前の障害物の位置などは、時計の文字盤の位置を想定して伝える。 外国人・旅行者 ● とっさのときは、身振り手振りや、やさしい日本語で話しかけ、孤立させないようにする。 ●旅先では非常口の確認を。 ※ 「やさしい日本語」とは : 普段使われている言葉を外国人にもわかるよう に配慮した、簡単な日本語のこと。

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