研究所について

所長挨拶

社会に大きな窓を開き、大学の特徴を存分に発揮し、学内外へ貢献できる健康・栄養研究所をめざしています。

研究所長 下方浩史

 心身ともに健康でありたいと誰しもが望んでいるでしょう。病気にならず健康を保つにはどうしたらいいか、人類にとっての大きな課題です。現代社会では生活習慣は疾患罹患の最大の要因です。生活習慣は時代とともに大きく変化してきました。特に食に関して、伝統的な日本食から、食の西洋化が進み、さらには新たな食材や調理方法が次々に開発されてきました。食は単に調理だけではなく、食育、食器や食空間を含むデザイン、国際的な交流などを包含する極めて重要な課題であり、文化の要素としての重要性も認識されてきています。

 名古屋学芸大学健康・栄養研究所は2004年4月に設置され、初代所長山中克己教授、リーダーシップの下、主として大学内における研究所活動の基礎づくりが行われてきました。2011年3月には名古屋学芸大学大学院第1号の博士誕生を機に所長交代が行われ、第2代の所長として足立己幸教授が就任されました。研究所の活動目的を、「人間の健康と栄養に関して社会との連携を重視しながら研究や実践をすすめるとともに、行政、企業または個人等からの委託研究や実践課題を受託して研究や実践をすすめること」としました。また、「課題に対応して大学の教員や関連組織と複合的、有機的な連携を図って研究や実践をすすめる。そのためにライフステージ・栄養・ヘルスプロモーション、臨床栄養、食生態・食育、食品機能・安全、ヒューマンケア、メディア造形、健康・食、比較食文化・国際栄養の各分野を置くこと」として、社会へ研究・実践のひろがりを目指すこととなりました。そして、大学教員による研究所研究員に加えて、学外から客員研究員や研修生を広く受け入れて、地域の社会資源や人的資源との積極的な連携で、質の高い研究と実践をめざしてきました。

 2014年4月に第3代の所長として私が就任いたしました。これまでの研究活動、運営方針を受け継ぎながら、さらに発展を目指したいと思います。名古屋学芸大学は管理栄養学部、メディア造形学部、ヒューマンケア学部の3学部から構成されています。分子・遺伝子レベルから、個人、地域さらに国際レベルまで広がる健康と栄養をめぐる基本的な課題、生涯を通しての人間の尊厳を重視した多様な生活や文化、造形まで含めた豊富な専門分野の人材に恵まれています。大学の持つこのような利点を活かして実践や研究の課題に合わせた複合的・有機的な連携を進めることができます。健康と栄養を軸に、地域や社会に貢献し大きな成果を出していけますよう、皆さまのご協力を心からお願い申し上げます。

下方浩史 (しもかた ひろし) プロフィール

1977年名古屋大学医学部卒業、医師免許取得、1982年名古屋大学大学院博士課程満了(第3内科)、1983年医学博士(名古屋大学)、日本内科学会認定内科医、老年病専門医、臨床栄養指導医、専門は老年医学、栄養疫学、予防医学。

名古屋大学医学部附属病院医員等を経て、1986年より米国国立衛生研究所(NIH)、国立老化研究所(NIA)。1990年より広島大学原爆放射能医学研究所、疫学・社会医学研究部門、助教授を経て、1996年より国立長寿医療研究センター疫学研究部長、予防開発部長。2013年4月から名古屋学芸大学大学院教授、2014年4月から研究所長。

日本内科学会認定内科医、老年病専門医、臨床栄養指導医。所属学会は日本内科学会、日本老年医学会、日本老年社会科学会、日本臨床栄養学会、日本栄養改善学会、日本疫学会、日本未病システム学会、日本健康支援学会など。厚生労働省の循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業、認知症対策総合研究事業などの研究代表者として予防医学に関する研究を行っている。

足立己幸