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名古屋学芸大学の紹介

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2020.08.11更新

今後の基本方針について

学生・院生・教職員の皆様

名古屋学芸大学長
杉浦 康夫

1.今後の授業についての考え方

 文部科学省の通達、本学の特性やディプロマポリシー、社会状況を総合的に判断した上で、全学生、教職員に対して以下の方針を伝えたいと思います。

 大学の教育・研究は、本来教師と学生が直接、その経験や知識を繰り返し教えることが基本となり、その態様は対面教育、すなわち対面授業、実習であります。

 本学では、このようなコロナ禍にあっても、所属する学部学科におけるディプロマポリシーに基づき、学生はそれぞれの資格やスキルの取得を目指して必死に努力しています。そして、そのための実習、実技など多くの教育は対面をベースに進めるものです。また、それを基にして本学の教学の精神と特徴も創り出されています。これらを総合的に考えると、本学の授業はあくまでも対面で実施することを基本とすべきだと判断します。

 しかし現在、この新型コロナウイルス感染症拡大の中で、学生や教員の感染への危険を避けながら対面で教育をするためには多くの工夫をしなければなりません。その結果、多くの先生方に突然のご無理を言い、前期の多くを遠隔授業として行ってもらいました。この実施により日頃の数倍以上のご無理を強いたかもしれません。しかし、この遠隔授業を行う中で、数多くの新しいICT技術を活用した授業方法を獲得できたと感想を述べられている先生方も多数いらっしゃいます。学生の皆さんも長い自粛生活の中、慣れない遠隔授業で多くの課題に懸命に取り組み、十分な実力を身につけた人が大勢いることを聞いております。これらで得られた学びやノウハウは、今後の生活の中で存分に駆使、活かされることでしょう。未来のよりよい大学のためにも、これらは必ず必要なものになります。

 ただ、残念ながら後期の期間で対面授業を完全に実現するには、今の状況は必ずしも適当ではありません。学生の授業を安全かつ安心の中で行うためにはまだまだ取り組むことが残されています。それは、たとえば校舎の換気の問題、授業の受講生の数の問題、通学バスの問題等、経験を積みながら適当な形を探らざるを得ないであろう課題の数々です。

 このような考えから、後期の授業は完全な対面授業再開に向けての第一段階であると判断しました。そのため、全体の授業としては対面と遠隔の混合とし、全学で安全・安心な体制を築きながら取り組んでいきたいと考えています。

 皆さんのご協力をお願いします。


2.後期授業への対応について

 上記1のとおり、来年度以降の対面授業を見据え、後期はその移行準備段階と捉えます。具体的な後期の方針は、以下のとおりです。

①対面と遠隔二つの方法を準備し、各学部学科専攻でバランス、運用方法等を考えた上で実施していく。

②遠隔科目は、学生の学びの質が担保できるよう授業内容、方法を精査して実施する。

③不測の事態に対応して、できるだけ対面授業も遠隔実施に移行できる準備を進めておく。

④運用方法には科目ごとの区別だけでなく、クラスごとの区別、ハイブリッド運用(授業内での混在)などを含む。また、対面授業とリアルタイムの遠隔授業の並びの問題についても、時間割調整や自習室確保などの対応をしておく。

以上

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