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安全衛生と品質管理に関する勉強会 通算第28回(7/5土)のご報告

 平成26年7月5日(土)10時~13時、本学講義室および実習室にて、今年度第2回目(通算28回)の勉強会を開催しました。

 講師は花王プロフェッショナルサービス(株)の相良 郁子氏。テーマは「大量調理施設の衛生管理~システム・マネジメント等ソフトの観点から~」でした。参加者は12名(社会人12名)。

 はじめに、花王プロフェッショナルサービス(株)の紹介があり、続けて「食中毒について」、「HACCPについて」、「施設・設備の微生物について」、「マニュアル作成について」、「教育方法について」、「洗浄の三要素について」解説くださいました。講演中も参加者から積極的に質問がされ、事例を交えて具体的に分かりやすく説明いただきました。

 勉強会後半の討論では、参加者全員が発言し、積極的な意見交換をしました。内容は、爪ブラシや手洗い(水量や環境)、現場ごとの衛生管理体制の違い、教育方法、衛生管理にかかる費用を抑える方法、安全衛生に関する最新情報が関係者に早く行き渡る方法など、様々な話題が上がり活発な討論会となりました。

 今回は残念ながら学生の参加がありませんでしたが、充実した勉強会となりました。

【後日参加者から提出されたレポートより(抜粋)】

  • 講師の相良様の説明は、食中毒に関する基本的なお話から、作業工程マニュアルの作成、教育方法、洗浄特性など多様な内容で大変参考になりました。
    手袋へのアルコール殺菌は、あまり意味がない(ムダ)という説明は、これまでの常識を覆す内容でした。これまでの概念を再考しなければいけないとも感じましたが、あまりにも多くの食品工場で、手袋の上からアルコールをしている現実と照らし合わせると、正直困惑します。
  • 食中毒の予防対策に最も有効で安価な対策は、従業員の教育であるが、一番難しい課題とのことでした。
    従業員に分かりやすい資料を作るだけでなく、なぜやってはいけないのか、なぜこのような手順が決まっているのかなどの根拠を理解させ、納得させること、また、一方的に押し付けるのではなく、自分達で対策を考えるように仕向けることが重要とのことで、苦労されている様子が伺えました。
  • 学校給食で、洗剤を推奨するマニュアルを作ろうとしている、私にとって、勇気をいただけた時間でした。マニュアルにしようとしている内容に間違いない事が、確認できましたし、見せ方に、プロでも苦労していることで、この何か月かの、私の悩みが、当たり前の事だと感じました。