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食品安全マネジメントシステム研修会(6/14火)のご報告

食品安全マネジメントシステム研修会の第1回目を、平成28年6月14日(火)4・5時限(15:35~18:45)に本学図書館の多目的室にて開催しました。

講師として、国立医薬品食品衛生研究所の桝田和彌先生にお越しいただきました。
テーマは「危害分析(病原微生物):「危害分析で求められる病原微生物に関する最新の研究動向」で、参加者は13名(学生1名、社会人12名)でした。

最初に岸本満先生(名古屋学芸大学/健康・栄養研究所主任研究員)から、本研修会の目的や主旨について説明されました。
桝田先生からはテーマに沿った話題提供をいただき(80分)、その後ディスカッションを行いました(10分)。小休憩をはさんだ後は、全体で討論・情報交換をしました(90分)。 討論では、細菌死滅のために施設でできることは?電解水の殺菌効果は有力か?食品中の芽胞菌を増殖させないためには?など、具体的な内容で自由に意見交換をしました。

(担当 篠田)

【後日参加者から提出されたレポートより(抜粋)】

  • 危害分析(病原微生物)について、桝田先生より豊富なデータを基にご説明をいただきました。改めて細菌性食中毒の怖さを認識するとともに、知識のなかったクロノバクター属菌とリステ リア・モノサイトゲネスについて学ぶことが出来ました。ありがとうございます。
    来月からはテキストに沿ったISO22000の勉強。学ばさせていただき、当社でも認証取得ができるようにしていきたいと思います。
  • 後半はディスカッションということで、【食品加工業】【建築関係】【包装資材商社】の方や弊社と同業の方等、様々な業種の方がいる中での情報交換や話題提供といった話し合いの時間となりました。今回の主な話題としては、次亜塩素酸ナトリウムと電解水に関するものだと記憶しております。次亜塩素の濃度により安全性をとるか、それにより味に影響はないか、コスト面で電解水は現実的ではないか等の意見交換が積極的に行われました。私もこれらの討論に積極的に発言できるよう、自主的な勉強の必要性を感じました。
  • 大腸菌検査で陽性が出たけれど、毒素産生反応が出なかったことで営業上は問題がなかったが、職場のケアのほうが困ったというお話がありました。これをお聞きして、やはり日ごろからのこういった事象に対する知識の植え付け教育が必要なのだということを感じました。作業のための事前の衛生管理の教育も去ることながら、こういう非常事態に近い問題が起きたときでも、冷静に対処するための知識と事後の職場間のコミュニケーションのとり方なども合わせて教育することも必要なことだと思いました。