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2020.04.03更新

【新入生の皆さまへ】学長からのメッセージ

 新入生諸君「入学おめでとうございます」。難関を突破し、希望した大学での第一歩を踏み出され、新たな人生の1ページを彩り始める諸君に心からお祝いの言葉を贈ります。

 また、新入学生のご家族の皆さん、さぞ、お喜びのことと思います。心よりお祝いを申しあげます。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、華やかな入学式は見送られることになりましたが、我々の皆さんへの歓迎の気持ちはいささかも変わりません。

 名古屋学芸大学は、1963年(昭和38年)に創設した「すみれ女子短期大学」の伝統を受け継ぎ、「人間教育と実学」を建学の精神として掲げ、「人と心」をテーマに、「知と美と健康を創造」していくことを基本理念と定め、2002年に開学しました。本学には「管理栄養学部」、「メディア造形学部」、「ヒューマンケア学部」と、名城前医療キャンパスの「看護学部」の4学部があります。今年新たに新栄キャンパスに「別科助産学専攻」を設置しました。また、より専門的に研究を深めるため、大学院に「栄養科学研究科」、「メディア造形研究科」、「子どもケア研究科」の3研究科を設置しています。

 本学は、我々を取り巻く環境と日常の生活を「食」、「創造・表現・造形」と「心身・医療」の方向からアプローチしています。人間生活に起こりうる全ての事象・課題について、本当の豊かさとは何か、自然環境や他者と共存し新しい文化や社会を構築するために、何が必要かなどを考え、判断し、強い責任感を持ち、その探究・創造ができる有為な人材を養成することを共通の目標としています。

 本学は、既存の知識を教育するためだけの場ではありません。諸君が人間の基礎となる知識やスキルを身に付け、良き市民としての規範意識のもとに、自らの考えで主体的に創造し、自身を成長させていく能力を培うための場です。人への限りない愛情と知的関心を原点として、「知」と「美」と「健康」を学び、人が生きるということの深い意義をじっくりと考え、解き明かし、未来につなげることができるような教育を実現する場でもあります。

 今回の新型コロナウイルスの感染拡大に見られるように、突然、社会は変化し始め、目まぐるしく変わってゆくような、先が見えない時代になっています。その様なときにこそ諸君は本学で、将来のどのような変化にも対応できる柔軟性と、幅広い国際的視野を身につけ、自ら目標に向かって進んで行く主体性と、周囲と力を合わせて未来を開拓できる協調性を兼ね備えた、未来志向型の人になっていくことを目指してください。

 これから迎える新時代は、まさに激動の時代です。どんな状況にも自らの価値判断で柔軟に対処し、前進して行かなければなりません。本学での勉学と学生生活は、諸君が将来生きていく長い人生の中での学習の第一歩であることを十分に意識してください。

 本学の各学部は一見、関連が薄いように見えますが、総合大学としての機能を持っているばかりでなく、各学科が互いに多様な教育・研究の場で連携を取っています。学生諸君も共通の理念と友情を介して様々な場で連帯感を養ってください。また、ここ日進キャンパス内には名古屋外国語大学があり、合同で開催する大学祭やクラブ活動など、互いの連携を深める場は多くあります。是非、その機会を積極的に利用してください。学生生活の中で育んだ友情が、将来にわたり強い連帯感で結ばれた同窓生として、社会で展開していく力になることを希望しています。

 私は学長就任時に「地域に学び、人と結び、人を支えて、世界にはばたく」と言うスローガンを掲げました。これは諸君が大学で充実した学生時代を過ごすため、いつも心に留めて置いていただきたい言葉でもあります。本学では、地域の企業や自治体などとの連携事業において、協働作業を経験しながら学ぶ機会を数多く提供しています。何をどこで学び、誰のために、どのように学ぶかは、大学で机に向かうだけではわかりません。このスローガンは、私たち教職員も日頃、諸君と共に行う教育や大学生活の中で常に振り返り、立ち返るべき、指針でもあります。

 いずれにしても諸君にとっては、大学生活は楽しく、日々成長する姿を自ら自覚できる勉学の場です。大学で過ごす時間は決して短くはありません。君たちが自らを成長させ、将来の夢を描く、第一歩を踏み出すためには十分な時間です。どうか健康に留意し、青春を燃焼させて、未来へ向けて大きくはばたいて行ってください。

2020年4月3日
名古屋学芸大学 学長 杉浦康夫


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