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安全衛生と品質管理に関する勉強会 通算第36回(3/26土)のご報告

平成28年3月26日(土)10時~13時、本学図書館の多目的室にて通算36回目となる勉強会を開催しました。

講師は愛知県健康福祉部 保健医療局 生活衛生課 食の安全・安心グループの水野浩子氏にお越しいただきました。
テーマは「愛知県のHACCP認証制度について」で、参加者は24名(全員社会人)でした。

まず初めにHACCPについてご解説いただき、続いて愛知県の食品衛生条例やHACCP導入施設認定制度について
ご講演いただきました。その後、全体でディスカッションを行いました。

講演中には参加者から県の条例や認定制度について積極的な質問があったり、
ディスカッションでは自身の勤務先での取り組みや制度について率直な意見交換をしたりしました。

午後からは本学の新施設となる「給食経営管理実習室」の内覧会を行いました。
充実した設備・内装で、見学された参加者からも好評でした。

【後日参加者から提出されたレポートより(抜粋)】

  • キャラクターを活かした分かりやすいリーフレット、facebook、フェアでのサンプル展示など、周知方法を非常に工夫されており、参考になりました。HACCPについて行政、民間、各種業界団体など多くの認証制度があるなか、県と市の制度の乗り入れについても今後の検討課題とする必要があると感じました。
    調理場の見学も、工夫されている点が多く勉強になりました。
  • 水野さんのHACCPについての話でソフト面の基準、ハード面の基準という言葉がはじめてで勉強になりました。またHACCPは同じパターンのものだと思ってましたが、愛知県と名古屋市とは、多少ちがうんですね。
  • 自治体側は、補助金やHACCPの知識啓発が取得支援に重要と考えているように見受けられたのに対し、事業者側はISOに関する質問など、他社や世の中の動向(義務化、事実上の標準化)を気にしているように見えた。恐らく、大半の事業者は横にらみで、他社が取得を進めるようなら自分たちも、と考えているため、背中を押すために、自治体で説明会やHACCP責任者養成研修を開催するなどして、世の中の流れや取得の必要性を直接肌身に感じ取れば、取り組む企業が増えるのではないかと感じた。
  • HACCPは3年かけて勉強させていただいてきたテーマでしたので興味深く拝聴させて頂きました。その中で今私たちにとっての問題点がわかりこれからの業務にいかしていきたい事もきづけたように思います。一番強く感じたのは、それぞれ立場は違っても安心で安全なものをつくるための答えは一緒なのだということでした。
  • HACCPとは、常に一定のルールを守っていくのではなく、その都度その都度の状況から、最善の形を考慮し続けなければならないものであると、この度の勉強会を通じて学びました。
  • 食品関係事業者(製造業、給食事業者)、学校給食調理員、栄養教諭、施設設備関連業者、大学教授、行政担当者が一堂に会し、愛知県HACCP、ひいては名古屋市の認定制度を含んだ自治体HACCPについて議論ができたこと、特に最近、自分自身が感じていた問題点についても、話題としてでてきていたので、非常に有意義でした。