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食品安全マネジメントシステム研修会(12/13火)のご報告

平成28年12月13日(火)15:35~18:45に本学図書館の多目的室にて、第6回となる食品安全マネジメントシステム研修会を開催しました。

話題提供者として、株式会社芋銀・株式会社アイズの中村雄典氏、国際衛生株式会社の宮武和史氏にお越しいただきました。参加者は13名(学生5名、社会人8名)となりました。

まず、㈱芋銀・㈱アイズの中村氏から、前提条件プログラム-3:「4.6保管と配送、4.7清掃及び消毒」をテーマにご講演頂きました。企業の紹介から原材料の保管、配送時の衛生管理、設備・器具の清掃や消毒などについてご解説いただきました。

つぎに、国際衛生㈱の宮武氏から、前提条件プログラム-3:「4.8廃棄物管理、4.9害虫と動物の管理」をテーマにご講演頂きました。企業の紹介から、排水および廃棄物の処理や清掃のポイント、害虫管理などについてご解説いただきました。

後半のディスカッションの時間には、㈱芋銀・㈱アイズの商品であるカップフルーツをご提供いただき、参加者全員でいただきました。ディスカッションは、前半で話題になった食品配送時の要求事項について議論したり、参加者の各企業での取り組みや事例について情報交換したりしました。

(担当 篠田)

【後日参加者から提出されたレポートより(抜粋)】

  • この会も回を重ねる度、具体的な事例をお聞き出来るようになりました。今回学びました保管と配送、清掃及び消毒、廃棄物管理等に関しては、何を、どこまで、どのように行うかについて、各社各様になりやすいと思われます。その工夫やご苦労を伺い、弊社のやり方を見直すよい機会となりました。
  • 「ケータリングのためのISO/TS22002-2:2013」のテキスト上において、英語を無理やり日本語に直したような語句や、何を指しているのか不明な文章が多々あり、解説に苦労されたと思います。非常にわかりやすく丁寧で、聞いていて飽きがこないプレゼンテーションでした。 我々のような食に携わる業種のものにとって「害虫」は異物混入の観点はもちろん、食中毒といったリスクも伴うので、慎重に対応していかなくていけないと感じました。また、残菜等の廃棄物が害虫発生の原因になる恐れがあるとのことで、日々の管理が非常に大切であると痛感致しました。今後の研修会も楽しみに、参加させていただきたいと思います。
  • 食材やその製品の衛生管理は明確に要求されているが、配送については細心の注意が払われているものと思うものの、配送は運送業者への委託がもっぱら一般的である。従って、製品製造段階での衛生管理に対する視野は行き届いてものの、配送とその配送先の販売業者は委託されており、責任は及ばないと考えるのが妥当と考える。但し、製造者責任は、あくまで製造した者が負うとすれば、やはり、配送時、販売時にも全ての責任は製造者にあると考えられる。この点にあって、コンプライアンスからも明確な指針が示されるべきである。