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食品安全マネジメントシステム研修会(1/17火)のご報告

平成29年1月17日(火)15:35~18:45に本学図書館の多目的室にて、第7回となる食品安全マネジメントシステム研修会を開催しました。

話題提供者として、コーミ株式会社の鈴木昌世氏、メーキュー株式会社の近藤政隆氏にお越しいただきました。
参加者は8名(学生1名、社会人7名)となりました。

コーミ㈱の鈴木氏からは、前提条件プログラム-4:「4.10管理と監督、4.11文書と記録、4.12製品回収手順」をテーマにご講演いただきました。コーミ㈱のソース、トマト、名古屋へのこだわりについてお話しいただき、続いてテーマについて具体的な取り組み事例を交えてご解説いただきました。

メーキュー㈱の近藤氏からは「5.1解凍、5.2調理、5.3料理」をテーマにご講演いただきました。企業の紹介をしていただき、企業や福祉施設、病院、学校に提供している給食委託業務の事例からテーマについてご解説いただきました。

後半のディスカッションは、製品回収の訓練について各参加者の所属企業での取り組みを話し合いました。また、時事問題からは築地市場の豊洲移転に関連して、安心と安全について、その突き詰め方やコストのかけ方など意見交換をしました。

(担当 篠田)

【後日参加者から提出されたレポートより(抜粋)】

  • 前提条件プログラムの要求事項に対しどのような取り組みをされているか貴重なお話を聞くことができ大変参考になりました。どこまで取り組むか(どこまで取り組めるか)は要求事項の解釈や予算の関係など各社苦労されている印象でした。また、細かい語句についても解説していただき勉強になりました。本研修会のように他社の取り組みや悩みを聞き、知見を広げられる場はなかなかないと思います。今後も研修会に参加させていただき食品安全マネジメントシステムの理解を深め、安全な食品の供給をサポートしていければと思いました。
  • 解凍、調理の箇所については、復習することができた。5.3料理の内容は油の使用についての内容が書かれており、油の交換方法と頻度について、事業所の調理師に判断を任せている部分もあり見直す必要があると感じた。文書の保管については、社内でも明確にきめられているが、定期的な見直しをするようにしたい。コーミ(株)の製品回収テストの話を伺い、テストをすることの重要性と効果があることを知ることができた。
  • HACCP・ISO22000・食品安全に関しては、講習会・研修会を数回受けただけ、わずかな期間の取り組みだけでは、本質まで理解できているとは言えない。ISO22000を動かすためには、製造の方法・実態を理解し、製造と実際と規格の融合を図る必要があるからである。今後も自身がHACCP・食品安全に関してリーダーシップをとることができるような人材となるべく、本研修を今後も活用していきたい。