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食品安全マネジメントシステム研修会(2/14火)のご報告

平成29年2月14日(火)13:50~16:55に本学図書館の多目的室にて、第8回となる食品安全マネジメントシステム研修会を開催しました。

話題提供者として、富士産業株式会社 危機管理本部 衛生管理部の三河優子氏にお越しいただきました。
参加者は9名(全員社会人)となりました。

まずは、富士産業㈱の医療・介護福祉食事サービスをはじめ学校給食や社員食堂サービス、地域密着型システム、衛生管理体制についてご紹介いただきました。また、災害発生時に派遣する移動式の厨房である完全調理車両(キッチンカー)については、映像も見せていただきました。

続いて、テーマである前提条件プログラム-5「5.4分配、5.5冷却と保管、5.6冷凍、保管および解凍」について、具体的な事例を交えてご解説いただきました。

後半のディスカッションでは、テキストの文章表現や言葉の意味について議論しました。また、手洗いやキッチンカー、本学の給食経営管理実習室のISO認証取得について等さまざまな事項について意見交換しました。

(担当 篠田)

【後日参加者から提出されたレポートより(抜粋)】

  • 「第5章 個別プロセスに関する前提条件プログラム」に入り、具体的事例を教えていただけるようになってまいりました。業種によって、要求事項に対する解釈や管理の方法・程度が異なり、また、その根拠資料も弊社が普段気に留めないようなところから参照されており異業種の弊社にとっては、大変興味深く拝聴しております。 次回が最終回となりますが、引き続き楽しみにしております。
  • 今研修会において、私が疑問に思ったことは、「分配」についての訳語の妥当性であり、 また、他にも「料理」と「調理」の微妙な相違点などにも訳語としての疑問をもった。
  • もう少し、かみ砕いて、きちんとイメージのつくマニュアルができると、より現場に即した実践的な管理ができるのではないかと思います。恐らく、ISO22000 を取得された企業は、今のマニュアルの中で疑問に思ったことがあっても、それを突き詰めていく時間も労力もないので、多少のことはほうっておいてとりあえず認証取得を達成することが目的になってしまっているのではないかという気がします。最終的には実務を担当する現場スタッフがその疑問点にぶつかることになるはずです。その場合に、しっかり議論して解決する会社であれば、その後のPDCA もうまくいくでしょうけれど、その場しのぎでクリアできればいいと考える会社はきっとどこかで破たんしてくるのではないでしょうか。そこでようやく何のためのISO なのかということが改めて問われることになるでしょう。