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2019年度 食品安全マネジメントシステム研修会<2/17(月)>のご報告

2020年2月17日(月)13:30~16:30に本学図書館5階 多目的室にて、2019年度第1回目となる食品安全マネジメントシステム研修会を開催し、社会人22名、本学学生4名が参加しました。

「FSMSと品質保証」をテーマに、カネテツデリカフーズ株式会社 品質保証部 美馬俊哉氏を講師にお招きしご講演をいただきました。

その後、講演をもとに参加者が意見交換、情報交換を行いました。

【後日参加者から提出されたレポートより(抜粋)】

  • 私もISO9001の取得では内部監査委員、店長として外部監査を受けましたので認識はありましたが、今回のFSSC22000に関しまして正直認識は薄かったです。
    カネテツ美馬様の講演をきいて一番感じたのは何事も初というものは困難を極めるということです。岸本教授の日本の大学初のISO22000取得もそうですが、初ということはこれまでのノウハウがなく、ある程度手探りの部分がある中で組織を一つにして取得まで導いたということは組織を運営するリーダーとして私が見習う部分だと感じました。
    今後も定期的に勉強会に参加をさせていただき、自分の見聞を広げることで自らの責務にも良い影響を与えていきます。
  • カネテツデリカフーズ社における品質保証に関する取り組みは大変素晴らしいものであり業界での模範となるものであるが、ご担当者またはご担当部門の方々のご苦労は計り知れないものがあったと想定できる。
    規格団体の立ち位置もあり同種の規格が複数存在しているが、本来であれば所管省庁の指導の下、包括して管理できる組織があれば規格は広く浸潤するものと思われる。
    認証取得に掛かる費用は単なる支出金額ではなく、関係各位の力量・遂行時間・熱意も含め多大なる資源を費やしていることを考えると、食品安全に対する企業の方針が中途半端ではなし得ないことが良く解るプレゼンであった。
    準備から認証取得までの審査の流れなどが大変良く解るプレゼンであった。
    名古屋学芸大学におけるISO22000認証取得については、通常では考えられない取組みであり、認証取得のアウトプットが「人材育成教育」であったことに驚いた。規格の本来の主旨にとらわれず、規格を利用するチャレンジを行われたことに敬服した。
  • 弊社も国際認証を取得したいと考えており、3規格を取得されたお話しを拝聴でき、感謝しております。苦労話だけでなく、工夫した点などもあり、大変興味深いお話でした。
  • 私自身、認証規格について勉強段階のため、審査内容や運用方法・工夫点など
    新しい知識を得ることができ、良かったです。トレーサビリティについても審査で問われることがあると聞き、訓練等が必要になると感じました。
    また、認証を取得・維持するために従業員への教育も分かりやすいように取り組んで
    いきたいと思います。
  • 認証規格取得への取り組み(カネテツデリカフーズ株式会社品質保証部美馬様)
    認証規格の導入と運用について実際に認証規格を業界初のISO22000、FSSC22000、JFS-Cの3つの認証を取得された企業の方からのお話を伺うことのできる貴重な機会でした。
    教科書等には認証や規格の言葉の意味などは記されていますが、実際の企業において認証を取得するための目的、経過、追加要求事項、取得後のメリットなどをご説明いただきました。また、実際に苦労された点などを具体的にご説明いただき、テキストだけの勉強ではなく、とても有益な時間となりました
    ISO22000認証取得プロジェクトについて(名古屋学芸大学管理栄養学部岸本先生)
    新しく給食実習施設が新設されたタイミングにプロジェクトを始動され、認証を取得されたことは、今後、給食施設の新設を検討している大学や施設における先駆けとなる取り組みであり、素晴らしいと感じました。
    大学でのISO22000認証取得を行うプロジェクトについて背景、目的、意義などを含め学生への教育のためのプロジェクトについて説明していただきました。
    以前にこの研修会での連続講義がありましたが、参加することができずにおりましたので、概要をお聞きすることができ良かったです。
    この認証取得が貴校の特色となり、学生も授業でより実践的に理解し、就職活動においてもまた就職先での衛生教育や品質管理部門での活躍など、今後の実績となることと思います。
  • 勉強不足のためFSSCやJFSを存じていなかったので今回の研修会を機に知ることができて良かったです。せっかく参加したので、しっかり勉強したいと思いました。また、そんな私でも分かりやすくお話を聞くことができました。働いている方々のお話を聞く機会は普段滅多にないので貴重な経験ができました。
  • 私自身、将来は品質管理・保証の分野の仕事に就きたいと考えているので、とても勉強になったのと同時に自分自身の知識の少なさに悲しさを覚え、このままではいけないと感じました。
    講演が終わってからのディスカッションでは、ハイレベルな質問が飛び交っていて理解するのに必死でした。実際に仕事をしている方たちからしたら、この研修会は同業の方たちとの輪を広げる良い機会なのではないかと感じました。