現代社会においては、「食と栄養」を取り巻く問題が山積しています。とりわけ生活習慣病は、栄養・食生活と深く関係しており、疾病予防や治療を目的とした栄養指導を行う必要性が高く、食生活全般に関する専門知識と技術を身につけた管理栄養士が必要となっています。また、少子高齢化が世界に類を見ない速さで進行するわが国において、乳幼児期から学童期にわたる「食育」、高齢者や要介護者に対する栄養指導の必要性も高まっています。栄養科学研究科では、多様な問題を抱える現代の「食」に対応し得る総合力を有した専門的人材の養成が急務と考えています。