ワークショップ

実務者のための栄養管理プロセス研修会(2017年)

主催

名古屋学芸大学健康・栄養研究所

プログラムリーダー : 塚原丘美 名古屋学芸大学健康・栄養研究所 主任研究員
実行委員 : 立花詠子 名古屋学芸大学健康・栄養研究所 研究員
: 畠山桂吾 名古屋学芸大学健康・栄養研究所 客員研究員

主旨・目的

 昨年度の実務者のための栄養管理プロセス研修会は、これまでの研究初心者に対する研修の中で一番難所になる「データの整理・統計処理」を克服するために、臨床研究・統計処理をテーマにして1日研修を行なった。とても好評であり、「もう一度復習したい」、「今回は参加できなかったが是非参加したい」など、もう一度開催してほしいという要望をすでに何件も受けた。そこで、今年度も同時期に同じような研修会を開催した。

参加者

医療機関で数年間の実務経験がある管理栄養士 15名

開催日・場所

開催日:平成30年2月10日(土) 
開催場所:ウィンクあいち

内容

9:00-9:30
受け付け
9:30-12:30
演習:EZRを使って統計解析をしてみよう!「入門編」
(講師)名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科 川瀨文哉
昨年度の研修会に参加していない者を対象に、研究を行う上で欠かせない統計解析を行う意義や統計解析で使用される用語について説明した。その後、少しデータを使って統計処理を行なった。昨年度の研修会参加者も復習したいと参加するものも多かった。
12:30-13:30
休憩
13:30-16:45
演習:EZRを使って統計解析をしてみよう!「初級編」
(講師)名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科 川瀨文哉
昨年度研修会の復習として、データを使った統計処理を行なった。また、応用演習問題に対し、他人と相談しながら2群間の比較から多変量解析まで行い、結果表を作成した。同時に、PowerPointスライドで結果をまとめる様式等も学習した。
 
16:45-17:00
総評・まとめ

まとめ

 研修会後に行ったアンケートより、研修前後を比較すると理解度の深まった参加者がほとんどであった。特に前半の入門編は理解度が高く、今後の研究で使っていけると感じた者が多かった。一方、後半の初級編の理解度はそこまで高くなく、理解度は入門編より低かった。特に「7割ほどの理解度だった」「知らない解析名ばかりだった」など、研修後でも理解度は低い者もいた。しかし、「データを扱っていけばなんとかなりそう」「何度も繰り返し作業を講義に入れてもらえたことで、理解しやすかった」という声もあり、全体的には達成感を感じられる研修会であった。

 また、今より時間をかけた研修会を希望している者や、実際の自分のデータを使っての研修会を希望する者も数名いたことから、同じテーマで再度開催したい。