ワークショップ

名古屋学芸大学健康・栄養研究所 ワークショップ
「実践につながる魅力的な教材作成と評価」(2013年) 第3回

テーマ

教材の視覚評価“デザイン・マスメディアの活用”

日時

平成25年11月23日(土) 9:00~17:00

場所

名古屋学芸大学管理栄養学部124教室

講師

瀬口雅人 氏(名古屋学芸大学メディア造形学部 教授)

指導

塚原丘美 氏(名古屋学芸大学管理栄養学部 教授)
安達内美子 氏(名古屋学芸大学管理栄養学部 専任講師)

プレゼンテーション1

前回のワークショップより修正された教材について、参加者なりの視覚評価を行い、その問題点、最終的にどのような教材にしたいのかについて発表した。管理栄養士養成カリキュラムの中で、栄養教育に関する講義と実習は存在するが、視覚的にうまく表現する技術は習得できていない。特に、栄養教諭らが作ろうとしている教材は、一瞬で児童らの興味をひく物でなければならなく、受け入れやすいキャラクターなどを作ることも必要である。また、病院栄養士らは、病気のことをあまり知らない患者に分かりやすく伝えるためにどんなイラストにするか、パワーポイントの中の文字の配置まで細かく吟味する必要がある。今回の参加者では、これらの修正箇所がたくさんあった。

テーマに関する講義

指導媒体としての教材を作成するにあたり、視覚的評価を加えながら作成できるようにさまざまな手法について講義していただいた。特に見やすくてインパクトのあるパワーポイントを作成するテクニック(イラストと文字の配置、フォント、余白の使い方、色彩等)について詳しく説明していただいた。実際に先生が講義されているパワーポイントがこれらを勉強するのに良い資料であった。デザインを考える場合も、これまでと同様に、その教材を用いて何を伝えたいのか、支援の中でどのような位置づけで使用するのかが明確になっていなければならない。

教材の修正に対する指導

本ワークショップの参加者はこれまでに視覚(デザイン)に関する専門的な授業を受講してきていないために、講師の瀬口教授より事前課題を考えていただいた。日常生活の中で、気になったデザイン(ポスター、チラシ、看板、商品のパッケージ、商品そのもの、テレビのワンシーン等)を撮影し、そのデザインについて参加者なりに評価するというものであった。提出された課題すべてに対して瀬口教授より解説していただいた。インパクトのあるデザインからは、イラストや文字の大きさ、配置、色彩など学ぶべき事柄が多数存在した。

グループディスカッション

前回と同様に、栄養教諭チームと病院栄養士チームに分かれて、それぞれが視覚評価の観点からメンバーの教材について意見を出し合った。瀬口教授にもディスカッションのアドバイザーとして参加していただき、それぞれの教材に対する具体的な注意点・改善点を指摘していただいた。

プレゼンテーション2

自分の教材を視覚的に評価したグループディスカッションの結果をそれぞれ発表した。教材として何を一番伝えたいのか等の目的を明確にし、それをどうやって強調するかなど、修正点はたくさんあった。次回までの修正点についても発表し、後日事後ワークシートを提出した。